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神式の葬儀

  • 神式の葬儀は神葬祭と言います。葬儀の場所は神社では行いません。
  • 神式の葬儀は神職とよく相談することが大事です。
  • 神式の葬儀にした場合、菩提寺の関連で問題がおきることがあります。
  • 神式の葬儀に慣れている葬儀社は多くないので、神式の葬儀を得意としている葬儀社に依頼することが大事です。

神式の葬儀

 神式での葬儀は、葬儀全体の割合からすると、それほど多くの方が利用している葬儀のかたちではありません。

 そのため、神式の葬儀に慣れている葬儀社も多くないということになります。

 神式での葬儀をスムーズに行えますよう、注意していただきたい点などをこれから説明させていただきます。

 神式の葬儀は神葬祭と言います。神葬祭では、仏式でやるような葬儀・告別式をあわせた葬場祭を行いますが、この葬場祭は神社では行いません。自宅か斎場にて神職を招き執り行います。

 神式の葬儀を要望する人や家族は、「菩提寺はないけれど、葬儀にお経がないと淋しいなどで仏式の葬儀を選択する」などのような消極的理由によるものではなく、おおかた積極的な理由によるものですから、葬儀の内容は、懇意にしている神職がいれば、 よく相談されるとよいでしょう

 故人様だけが信仰していた場合は、それを叶えてあげたいというのが人情ですし、葬儀もそれに従い神式にするがよいと思われます。この場合でも、ご家族が、懇意にしている神職がいれば、よく相談されるとよいでしょう。

 ちなみに、天理教は明治時代に教派神道十三派に属したことから、天理教での葬儀は神葬祭になぞらえた形式を採用しています。

神式の葬儀に適した斎場

 神式の場合、自宅で葬儀を執り行うこともありますが、自宅で葬儀を行えない場合には斎場などを利用します。

 葬儀を行う斎場は、市営斎場などの公営のものや、寺院や民間が管理する貸式場、葬儀社が自社で保有している自社斎場などがありますが、神式での葬儀の場合、使用できない斎場があります。

 市営斎場や公営の斎場の場合は、宗旨宗派問わずに使用できますので、神式での葬儀で利用することは可能です。また、民間の斎場や葬儀社の自社会館なども宗旨宗派を問わず利用できますので、問題なく利用することができます。

 一方、神式での葬儀の場合に利用できない、または利用しづらい斎場として、お寺が保有している貸式場が挙げられます。

 たとえば、世田谷区にある森巖寺開山堂は森巖寺が保有している葬儀会館ですが、会館自体が宗教色を感じない造りになっていて、宗旨宗派を問わず利用することができるため、神式の葬儀でも利用することができますが、横浜市鶴見区にある総持寺三松閣は既成仏教のみの対応であるため、神式での葬儀で利用することはできません。

 このように、家の近くや近隣の方がよく使っている斎場を使いたいと思っていても、神式での葬儀では使えない場合があります。

神式の葬儀で気を付けるべきこと

 神式での葬儀については、家族ぐるみで信仰をしていれば問題はおきないかもしれませんが、故人様だけがその信仰を持っていたような場合は、少し面倒になることもあります。
たとえば、菩提寺があり、そこに納骨するという場合です。この場合、菩提寺から戒名をもらわないと納骨させてもらえないということが起こります。 菩提寺である寺院墓地は檀家制度によって寺院を維持している宗教集団なので、檀家になることが条件で納骨できるというわけです。

 故人様の信仰を尊重し、神式で葬儀を行うということになれば、お墓は違うところに設ける必要が出てくることになります。もしくは、故人には悪いけれども葬儀そのものを神式にしないというように、遺族が現実的な選択をするかもしれません。こうした問題には正解はありませんので、故人様の生前の遺志をからめて、関係者による合意如何によります。

 もちろん、納骨先が菩提寺ではなく、公営墓地や宗教不問の民間墓地であれば何の問題もおきません。

神式での直葬や一日葬

 近年、葬儀一般において、直葬や一日葬の割合が増えていることに伴って、「できるだけ費用を抑えたい」、「親戚が皆高齢なので二日間葬儀に参列してもらうことが困難」、「本人が生前に火葬するだけでいいと言っていた」…など、いろいろな事情から、神式の葬儀の場合でも、直葬や一日葬を希望される方が増えています。

 神式の場合でも、直葬や一日葬で執り行うことは可能ですが、懇意にしている神職の方がいれば、まず、神職の方に直葬または一日葬で行いたいという意向を伝え、相談されるといいでしょう。

 懇意にしている神職の方がいない場合には、葬儀社などから紹介して頂くことができ、その場合には直葬や一日葬での葬儀にも対応してくださいます。 

神式の葬儀に慣れている葬儀社は多くない

 葬儀全体に占める神式の葬儀の施行割合が少ないということは、神式の葬儀に慣れている葬儀社も当然少ないということです。よりよい葬儀にするためには、神式の葬儀を得意としているところに依頼することが大事です。

 以前、お母様の葬儀を神式で行った際に、担当者が神式での葬儀に不慣れだったためトラブルになってしまった、という経験をされた方とお話しする機会がありました。

 前にお父様の葬儀を行った際(お父様のときは仏式だったそうです)に頼んだ葬儀社に再度依頼し、葬儀はだれも呼ばず、ご長女がおひとりでお母様を送るため、ご自宅で神式の葬儀を行うことにしたそうなのですが、担当者からお焼香を勧められ、「お焼香は仏式の葬儀ではないのですか?」と聞いたところ、「うちの神式はこれです」と言い切られてしまったとのこと。榊の用意もしてもらえず、ご自身で買いに行った、神道では大切とされている儀式でもミスを犯すなど、大切なお母様を送るための葬儀を台無しにされてしまった、と、葬儀社を選ばなかったことをとても後悔されていました。

 神式の場合、喪家と神職は関わりの度合いが深く、神職を中心に式は組み立てられることになりますので、葬儀社は裏方に徹することが求められます。式は葬儀社中心に組み立てるものだと思い込んでいるようなところは避けたほうがいいでしょう。

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