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その他の宗教の葬儀にする注意点

近年に創始された比較的新しい新興宗教は数が多く、葬儀についての考え方も多種多様です。一般的な葬儀ではなく、宗教独自のご葬儀をする場合もあります。

その他の宗教での葬儀(友人葬等)

団体数の多い新興宗教での葬儀をその他の宗教の葬儀としていますが、葬儀の内容や進行については宗教によって違います。

土台が仏教や神道、キリスト教などの場合には、その宗教のご葬儀の形式に近い内容で進行することが多いですが、宗教によっては独自の進行がある場合があります。

たとえば、創価学会でのご葬儀は友人葬と呼ばれ、僧侶を呼ばずに幹部の方などによる進行でご葬儀を執り行います。

その他宗教の葬儀に適した斎場

その他の宗教で葬儀を行う場所は主に自宅で行ったり、斎場を利用することが多いようです。

斎場を使う場合、市営斎場などの公営のものや、寺院や民間が管理する貸式場、葬儀社が自社で保有している自社斎場などがあり、その中でも、宗旨宗派を問わず利用できる式場を選びます。

新興宗教での葬儀の場合、使用しづらい、または使用できない斎場があるので、事前に確認する必要がでる場合があります。

市営斎場や公営の斎場の場合は、宗旨宗派問わずに使用できるとされていますので、新興宗教での葬儀でも利用することは可能ですが、特別な演出などがある場合には事前に確認する必要があります。特に音を出すような場合には、複数の式場が隣接している公営の斎場などでは他家の葬儀の妨げにならないような気遣いが必要になる場合があります。

民間の斎場や葬儀社の自社会館などは宗旨宗派を問わず利用でき、式場の使用も一日一喪家での利用のところが多いので、臨機応変な対応ができるため、新興宗教などでの葬儀には利用しやすいかもしれません。。

一方、新興宗教での葬儀の場合に利用できない、または利用しづらい斎場として、お寺が保有している貸式場が挙げられます。

たとえば、台東区にある寛永寺や横浜市港北区の永昌寺会館などでは、既成仏教及び神式、無宗教での葬儀のみ利用が可能で、新興宗教の場合は利用ができません。

このように、家の近くや近隣の方がよく使っている斎場を使いたいと思っていても、新興宗教での葬儀では使えない場合があります。

その他の宗教の葬儀で気を付けるべきこと

家族ぐるみで信仰している場合にはあまり問題はありませんが、故人様のみがその他の宗教を信仰していた場合に注意が必要になることがあります。

まず、菩提寺があり、そのお寺の墓地に納骨する場合には、仏式以外のご葬儀をするのが難しくなることがあります。納骨するには菩提寺様からご戒名をいただく必要があるため、仏式以外でのご葬儀を考えている場合には、事前に菩提寺様とよくご相談されることをお勧めいたしします。

自身が信仰している宗教でということが故人様の遺志によるものである場合、出来る限り尊重したいと思われることと思いますが、後々に納骨出来なくなるなどのトラブルがおこる可能性があることを理解しておく必要があります。

なお、菩提寺がなく、納骨先も霊園墓地や公営の墓地等の場合でしたら、どのようなかたちのご葬儀でも執り行うことができます。

しかしながら、仮に菩提寺がなく、納骨先が霊園墓地であった場合でも、ご親族等に理解してもらわなければならない場合があります。例えば、ご親族の中に「葬儀ではちゃんとお経をあげてもらうべき」と考える方がいらっしゃるかもしれません。

後々の親戚づきあいにしこりを残さないためにも、故人の親兄弟である親戚へは事前に相談しておいた方がいいでしょう。

その他の宗教での家族葬、直葬や一日葬

家族葬というと特別なことをすると思っている人もいますが、家族葬とは、家族・親族などのごく近い関係の方だけで送る葬儀という意味のものなので、その他の宗教でも家族葬は行えますし、葬儀の流れも各宗教の流れで行われます。 

また、近年、直葬や一日葬での葬儀を希望するご相談が増えてきました。

「費用を抑えたい」、「親戚が皆高齢なので二日間葬儀に参列してもらうことが困難」・・など、いろいろな事情はありますが、各宗教の葬儀についての考え方にに伴うかたちで執り行います。

その他の葬儀での葬儀の流れ

その他の宗教での葬儀式の流れについては通夜・告別式、火葬となりますが、ここでは、葬儀式中の細かな流れではなく、ご相談でよくご質問をいただく、ご臨終から葬儀終了までのご喪家の目線での流れを説明いたします。 

その他の宗教での葬儀の流れ

臨終 医師による死亡確認
(病院などで亡くなった場合はこの後お身体のケアをしてくれるところなどがあります。)
葬儀社へ依頼 葬儀社へ連絡し、寝台車に迎えにきてもらいます。
その際、必ずどのような宗教での葬儀を執り行いかを伝えましょう。
この時点で葬儀社が決まっていない、どこの葬儀社を選べばいいかわからないなどのような場合、センターへお電話いただけば速やかに葬儀社のご紹介をいたします。
(寝台車の到着までに多少の時間がかかる場合がありますが、慌てる必要はありません。)
自宅でお亡くなりになった場合は、葬儀社に自宅に来てもらいます。(ドライアイスでの処置は死亡診断書を受け取ってから行います)
搬送※納棺安置 故人様を安置するところへ搬送します。自宅での安置が可能な場合は自宅へ、自宅での安置が難しいような場合には、葬儀社が保有、または提携してる安置所へ搬送、ご安置となります。
安置所に安置をする場合、納棺してある状態でないと受け入れられない安置所があります。そのような安置所を利用する場合には、先に納棺をしてから安置となります。
葬儀打ち合わせ見積書作成 新興宗教などでの葬儀を希望している場合、各宗教によって葬儀の流れなどが異なり、新興宗教の場合、葬儀の流れなどはご喪家からの指示が必要になる場合があります。慣れている葬儀社は少ないので、打ち合わせは綿密に行いましょう。
また、見積書は必ず書面で受け取りましょう
通夜 打ち合わせで決まった式次第の流れで通夜が執り行われます。
告別式出棺 打ち合わせで決まった式次第の流れで通夜が執り行われます。
火葬 火葬場へ移動し、ご火葬。
(火葬時間が長い火葬場では、火葬の待ち時間にお食事を召し上がることがあります。)
精進落とし 火葬時間が短い火葬場(主に都心部)の場合には、式場へ戻ってお食事を召し上がるこが多いようです。
※納棺をしていない状態で安置をしている場合、また、ご自宅に安置をする場合の納棺のタイミングは、葬儀社と相談して決めます。

その他の宗教での葬儀を行う場合、葬儀の流れは信仰している宗教によって異なりますが、仏教から派生した宗教は仏式での葬儀の流れに近く、神道から派生した宗教は神式での葬儀に近い流れで執り行われることがあるようです。

各宗教によって、葬儀の流れが異なりますので、時間配分なども含めて葬儀社の担当者とよく話し合っていただくとよいかと思います。

その他の宗教の葬儀に慣れている葬儀社は多くない

葬儀全体の割合から見て、その他の宗教での様式で葬儀を行う数はとても少ないです。

また、団体数が多く、死や葬儀に対する考え方が様々なため、その他の宗教での葬儀に慣れている葬儀社は多くありません。

そのため、その他の宗教での葬儀を行うにあたって、葬儀社の担当者は、式中は裏方に徹し、各宗教の進行に臨機応変に対応できる柔軟性が求められます。

式は葬儀社中心に組み立てるものだと思い込んでいるようなところは避けたほうがいいでしょう。

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